毎シーズン、必ず目にするのがスノーボードの盗難です。
試しにツイッターで「スノーボード 盗難」と検索してみてください。少なからず盗難被害のツイートを見かけることができると思います。
「自分は大丈夫でしょ」と思っている方もいると思いますが、筆者が大学生の時に先輩が購入したばかりの板を初めて使ったその日に盗まれて、言葉を掛けられない凹んでいたのは今でも忘れません…
スノーボードを愛する人間にとって泥棒には本当に怒りしか感じませんが、盗まれないよう自分自身で対策を取るしかありません。
本記事では、現在考えられるスノーボードの盗難対策について網羅しているので、自分にあったいずれかの方法で自分のマイボードを守ってくださいね。
参考 キャンプ場で盗まれたクーラーがフリマサイトに出品…「間違いない、コイツだ」7カ月かけて犯人を捕まえた、ママキャンパーの“執念”(文春オンライン) – Yahoo!ニュース
物は違いますがこのような事例もあるので、もし盗まれても諦めてはいけませんよ!
スノーボードの盗難対策・防止方法を考えられる限りまとめてみた
①:ワイヤーロックを付ける
盗難対策として一般的なのはワイヤーロックでしょう。
ワイヤーロックはBurtonなどからスノーボード用に小型の物が販売されているので手軽に導入できるのがメリットです。
小型の物はワイヤーが細いので強度的には不安がありますが、ワイヤーロックをしているだけでも確実に抑止力になりますし、ワイヤーを壊された場合は「自分の板と間違えた」なんて言い訳をできなくなりますし。
中にはリーシュコードを兼ねるワイヤーロックもあるので、おすすめの対策方法の1つです。
ただし、1枚10万以上するようなパウダーボードなどはワイヤーロックを切ってでも持って行かれることがあるようなので、他の対策を考えたいですね。
重いので快適ではありませんが、自転車用の太いチェーンロックをする手もあります。
いくらワイヤーロックをしてもビンディングを外されると意味はありません…
②:板から目を離さない
1番簡単な対策にして最強なのは、「自分の板から一切目を離さないこと」です。
筆者は相方と2人で滑りに行っていますが、トイレ休憩をするときは同時には行かず、片方が見張りとして板を見るようにしています。
昼食を取る場合などは、ワイヤーロックを使ったり車に一度戻ってしまってくるなど、他の方法を組み合わせる必要があるのがデメリットですが、板の目の前にいれば100%盗難は防げます。
可能な限り自分の板から目を離さないことこそが最強の対策です。
③:昼食や休憩は頂上付近で
もしどうしても建物内で食事や休憩を取る場合は、なるべくスキー場の上の方にあるレストランなどを利用しましょう。
なぜなら、スキー場の上にはリフトやゴンドラを使って行くしかありません。
もし板を盗もうと思ったら、泥棒もそこまで自分の板で行くしかないので、仮に盗んだとしても板を手に持って滑ってくるなんて異常すぎて目立ちます。
泥棒が自分の板を捨て、代わりに盗んだ板を履いて滑り降りてくる可能性はありますが、駐車場にほど近いレストランの外に板を放置するよりもよっぽど盗みにくいはずですよ。
④:シリアルナンバーを必ず「自宅」で撮影しておく
対策方法として、板のシリアルナンバーを撮影しておくことが推奨されています。
実際にシリアルナンバーを撮影していたことで、泥棒によってリサイクルショップに売られた板をネットショップ上で発見して無事に取り返せた事例を見つけたので、効果は間違いなくありますよ。
ポイントは絶対に「自宅」で撮影したことがわかるようにシリアルナンバーと一緒に背景も撮影しておくこと。
なぜなら、盗難について調べていると、泥棒を見つけて動かぬ証拠として板のシリアルナンバーを見せても「今撮影したやつじゃないのか?証拠にならない」などと抜かす奴がいるらしいんです。
その時に絶対に言い逃れできないよう、自宅の背景を写り込ませた状態でシリアルナンバーを撮影することで、所有物であることを証明できるというわけです。
スマホで板の中央や側面にある数字を撮影すればいいだけなので、まだ対策していない人は「今すぐ」撮影しましょう。
⑤:ライブカメラ前に板を置く
スキー場によっては、混雑状況などを確認するためなのかライブカメラが設置されています。
「もしかしたら録画されているかもしれない」と思わせることで、抑止力になる可能性があります。
ライブカメラがあるかどうかは、「スキー場の名前 ライブカメラ」で検索すればわかるはずなので、事前に調べておきましょう。
⑥:ステッカーを貼りまくる
マイボードにステッカーを貼りまくることが対策になります。
数枚のステッカーだと盗まれた後に剥がされて元通りにされてしまう可能性がありますが、ステッカーがベタベタ複数枚貼られていればキレイに剥がすのも大変ですし、日焼け後などで特定に繋がる可能性があるので泥棒からすれば嫌がりそうですよね。
板にステッカーを貼ることに抵抗がなければ、簡単にできる対策の1つです。
⑦:車の中に入れる
食事などで板から長時間目を離す場合は、面倒でも車に戻って中に入れることをおすすめします。
鍵が掛かっていれば絶対に盗まれませんからね。
どうせ車に戻るのであれば、弁当を持参したり近所のスーパーで購入して持ってくればランチ代も浮いて一石二鳥です。
⑧:有料のスノーボードロッカーに入れる
スキー場次第なところはありますが、有料のスキーロッカーが置いてあるところがあります。
1回100円〜200円支払うことで、一時的に鍵の付いたロッカーにスノーボードを入れられるというものです。
確かに毎回数百円を支払って預けるのは「もったいない」と感じてしまう気持ちはわかりますが、高級な板を盗まれるよりは断然マシです。
「安全を買う」と思って、余計な心配をせずに済むのでおすすめです。
⑨:レジャー保険に加入する
スノーボードをする上で必須のレジャー保険の中には、スノーボードに限らず「スノーボード用品」の盗難や破損に対して保険が適用されるものがあります。
保険に加入してさえいれば、万が一盗難にあったとしても保険の上限額までは保険金を受け取ることができるんです。
注意点は「携行品損害(補償)特約」が付いている保険に加入することです。
「携行品損害(補償)特約」が基本的に付いている保険もあれば、別途オプションで追加する保険もあるので、加入する際はしっかりと確認するようにしてください。
ただし、保険が適用されるとはいえ、盗まれた時点での時価に対しての保険額になってしまうらしく、購入時の金額を満額受け取れるとは思わない方がいいですよ。
⑩:紛失防止デバイスを仕掛ける
「MAMORIO」や「AirTag」といった紛失防止デバイスと呼ばれるものがあります。
スマホと連動させ、移動履歴を表示させることで鍵や財布などの紛失を防止するためのガジェットなんですが、これを板の盗難対策に活用しようというもの。
ただし、現状では専用の商品があるわけでもなく、スノーボード自体に設置場所があるわけではないので、今ある製品を無理やりビンディングやデッキパッドに仕込むことしかできません。
すでに実践している方も少なからずいるので現時点でも効果はありそうです。
そういえばMAMORIO
— いぐっちゃん。 (@n_jkf) January 13, 2020
ユニオンの蓋の裏に入れてゴリゴリ滑ってグラトリとノーリーとカービングと地形とストンプしまくったけど生きてるわ。
意外とタフ、、、。 pic.twitter.com/V7U1GadovJ
近い将来、専用モデルが発売されることを願って「こんな対策方法があったな」と頭の隅に置いておきましょう。
盗まれてしまった時の対応方法
もし盗まれてしまったら、どう対応すればいいのか記載していきたいと思います。
ただ、筆者は実際に盗まれたことはないので、盗難について色々調べた上でわかったことを記載しているにすぎないことをご了承ください。
1:周囲を探す
降雪があると埋まっている可能性もなくはないので、まずは置いていたあたりを調べます。
それでもなかったら、駐車場へ向かって捜索範囲を広げていきましょう。
2:警察に被害届を出す
周囲を探しても見つからず、「盗まれた」ことが確定したら警察に被害届を提出しましょう。
ただし、スノーボードの盗難くらいで実際に捜査してくれる可能性は、この段階だと限りなく0に近いです。
では、なぜ被害届を出しておくのかというと、いざリサイクルショップだったりフリマアプリで盗まれた板を発見した時に、スムーズに捜査に入ってもらい板を差し押さえてもらうためです。
ただし、いざ見つかっても製造番号などの自身が100%所有者であることを証明できる証拠がない限り、警察は協力的ではないようなので、可能な限り板の写真などを撮影して残しておくべきです。
3:Twitterで盗難されたことを告知
最近は車の盗難が多いですが、Twitterで盗難されたことを投稿することで見つかるケースが多い印象です。
世の中には優しい人がいるので、板の製造番号や写真などを掲載しておくと、見つかる可能性が格段に上がります。
ダメ元と思って投稿しておきましょう。
Twitterはリツート機能があるため拡散力が他のSNSと比にならないくらい優れています
4:楽天市場・フリマアプリを捜索
自分で使うという目的以外では、転売して現金化しようとするはずなのでメルカリやラクマといったフリマアプリは盗まれて数日は監視するべきです。
別のパターンとしては、まずリサイクルショップへ売られ、そのリサイクルショップが盗品と知らずに自社の楽天市場店などに出品する可能性はあるので、ショッピングモールもチェックしましょう。
筆者が見かけたものは、実際にこのパターンで発見に繋がったものがありました
怪しいと思ったら片っ端からスクリーンショットで証拠を集めることを忘れずに。
もし発見した場合は警察に再度相談して、警察の指示に従っていきましょう。
ちなみに、「盗難から2年以内に持ち主から請求された物は無料で変換しなければならない」民法で定められているので、発見した場合はすでに転売された後だったとしても無料で返還してもらえます。
まとめ
1つに限らず、本記事で紹介している方法を複数併用すれば、より対策は強固になるので、自分の取り入れやすい対策から取り入れていっていただければと思います。
自分の所有物は自分で守るしかありません。
盗難に気を付けて、スノーボードライフをお楽しみください!