筆者はスウェーデン発のグローブ専門ブランドHESTRA(ヘストラ)の3フィンガーグローブを愛用しています。
SNSで探してみても、スノーフリークの方のヘストラ愛用率は非常に多いような気がします。
また、「防寒性能が抜群」という部分でこれからヘストラのグローブを狙っている方は多いはず。
本記事では、HESTRA(ヘストラ)の3フィンガーフルレザーグローブを3シーズン愛用した使用感についてレビューしていきたいと思います。
サイズついても記載しているので、サイズ感に迷っている方も必見です。
HESTRA(ヘストラ)ってどんなブランド?
HESTRA(ヘストラ)グローブは北欧スウェーデン南西部に位置する小さな街へストラで生まれました.70年以上の時間を経て北欧地域をはじめヨーロッパの国々においてはスキーグローブとして確固たる地位を築きアメリカそして日本においても数多くの人々に愛されています
https://www.full-marks.com/hestra/
HESTRA(ヘストラ)は、スウェーデン発のグローブ専門ブランドです。
基本的にヘストラの製品は皮革を使用したグローブとなっていて、その保温性・耐久性・柔軟性といった機能面が優秀なことから、日本でも一部のスノーフリークから抜群の人気を誇るグローブブランドとなっています。
”グローブ専門ブランド”というだけで、職人のブランド感がありますよね
HESTRA(ヘストラ)3フィンガーフルレザーグローブの3年使用レビュー
筆者が愛用しているHESTRA(ヘストラ)3フィンガーフルレザーグローブはこちらです。
色は汚れが目立たないブラックをチョイスしました。
使用環境ですが、1年間の滑走日数は25日前後で毎回使っていて、2021-22シーズンで3シーズン着用したことになります。
グローブとして、フルレザーの高級感・光沢がシンプルにカッコいいですね。
グローブの使用感的には、革が非常に柔らかく滑らかで全くゴワつきがありません。
黒なので目立たないせいもありますが、10日間ほど使用した後に専用クリームでケアしていることもあってかなりキレイな状態を保っていると思いますよ。
カービング時にグローブを雪面に擦らないように意識もしてます
耐久性の面では、このまま行けば10年は使えそうですね。
薄くもなく、熱くもない絶妙な厚みをしています。
また、「革製品だから使ってるうちに伸びちゃうんじゃないの?」と思うかもしれませんが、個人的な感覚ではほとんど伸びていないです。
革製品なので多少は伸びているかもしれませんが、3年使っても購入時とほぼ同じフィット感です。
ポリエステル素材のインナーグローブは取り外し可能で、汗をかいても外して洗濯できる点が◎。
アウター部分は3本指ですが、インナーグローブは5本指。
インナーグローブは洗濯による多少ダメージが多少あるものの、インナーのみ販売されていて交換できるのでガンガン洗って大丈夫です。
気になる防寒性能ですが、やはり口コミやレビューにあるように-5〜10℃くらいの環境でも全然手先が冷えません。
ヘストラの前に使っていたグローブ(5,000円くらい)は、-3℃以上を下回ると凍ってしまい全然ダメ。
手先が冷えてくるとモチベーションが下がってしまう方は多いと思いますが、このグローブは暑いと感じるくらいなので、「パウダー狙いで基本的に滑るのは0℃以下」という方には特におすすめできます。
ただ、その強力すぎる防寒性能の弊害か、筆者の場合はヘストラ純正のインナーグローブだと手汗を尋常じゃないほどかいてしまい、汗冷えが起きて手先が冷えてしまう…ということに。
汗を乾かそうと、リフト中にグローブを外して素手になったらなったで寒いのなんの…
編み出した解決策は、別のインナーグローブをはめて「ダブルインナーグローブ」で使う方法でした。
サラサラした素材だと手汗をあまりかかずに済んだため、サイズ的に窮屈なんですが現在もこの方法を使っています。
あと、3フィンガーフルレザーグローブにはグローブリーシュ(ハンドカフ)が付属していないので、ヘストラ純正の物を購入しました。
長すぎず、短すぎずでちょうどいいのでヘストラユーザーは買いですよ。
HESTRA(ヘストラ)3フィンガーフルレザーグローブのサイズ感
筆者も購入する時にかなり迷ったのですが、ヘストラのグローブは細かくサイズわけされています。
下記がヘストラのサイズチャートになります。
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
女性 | XS | S | M | L | |||
男性 | S | M | L | XL | XXL |
男女兼用で7サイズも用意されていて、S〜XXL表記はあるものの、グローブは頻繁に購入しないためサイズのイメージがしずらいですよね。
筆者の手の大きさはこんな感じで、指が長いタイプの手をしています。
手長・・・約20cm
手囲い(手のひら1周計測)・・・約20.5cm
この手の大きさでサイズ8のものを使っています。参考までに身長180cm、体重83kgです。
サイズ8の着用感としては”ジャストフィット”という具合です。
ワンサイズ下げると窮屈に感じると思いますし、ワンサイズでは隙間ができてしまいそうだなといったところ。
ただ、私の場合はちょっと特殊ですが、別のインナーグローブをはめて「ダブルインナー」で使っているので、それも加味するとサイズ9が良かったかな思います。
前述の通り3年使っても革が伸びている感覚はないので、購入時に小さめを選択してしまうと後悔する可能性が高いでしょう。
私のように別のインナーを付けて調整はできるので、大は小を兼ねるで、ちゃんとご自身の手を測りつつ「気持ち大きめかも?」というサイズを購入するのがおすすめですよ。
3フィンガーフルレザーグローブにはGTX版もある
スノーフリークが大好きなGORE-TEX(ゴアテックス)を使用したモデルもあります。
筆者の相方が3フィンガーフルレザーグローブのGTXを愛用しているので、サイズは違いますが両者を比較してみました。
デザインについても若干違っているのがわかるかと思います。
表面の質感は一緒ですが、全体的にGTXの方がグローブに厚みがあるように感じます。
異なる特徴としては、GTX版は通常版と違ってインナーグローブが付属せず、取り外すことができません。
よって、このまま着用するのに抵抗がある場合、別途インナーグローブを用意する必要がでてきます。
筆者はインナーグローブを外して洗える点がよくて通常版を購入しましたが、機能的にはGORE-TEXの方が優れているはずなので、ここは好みで選んでいいと思います。
GTX版はインナーグローブを取り外せない特性上、インナーグローブを変更するなどの調整ができないため、オープニングシーズン・春スキーでは暑すぎて使えないシーズン中使い倒したい方には向きません。
HESTRA(ヘストラ)グローブの手入れ・ケア方法
公式サイトにもケア方法について書かれているのですが、ヘストラの製品を長く使うためには手入れをする必要があります。
手入れといっても簡単で、「乾燥させたら、レザーバームを塗るだけ」です。
雪山から帰ってきたら、ストーブなど熱が直接当たらないところに吊るして乾燥させます。
乾燥させたら、ヘストラの純正レザーバームを薄く塗り込んでいきます。
グローブ購入時に1回分のみ付属してくるはずですが、当然足りないので購入することをおすすめします。そんなに高くないです。
レザーバームを塗ることで革のヒビ割れを防ぎ、防水性能も復活させることができます。
毎回塗る必要はありませんが、筆者の場合は10日間ほど滑ったら塗り込むようにしています。
塗るときはクロスか何かに付けてグローブに塗り込んでもいいですし、グローブを装着して人差し指にバームを付けてお互いに塗り込んでもOKです。
革製品はこのバームを塗るというケアをしてあげるかしてあげないかで、耐久性が全く違ってくるので、多少面倒でも絶対にやるべきです。
ただ1つ注意したいのが、グローブのカラーによってはレザーバームを塗ることで購入時と比べて色が大幅に変化してしまうということ。
公式サイトに見本がありますが、ベージュ・オレンジ系の色はレザーバームを塗り込むことで色がかなり濃くなってしまっています。
これをプラスと取るのかマイナスと取るのかは人によって違いますが、購入時には意識しておきたいことの1つではないでしょうか。
HESTRA(ヘストラ)のグローブはコスパも最強
HESTRA(ヘストラ)のグローブを検討している方のネックになっているのが、やはり値段だと思います。
グローブに約15,000円は高いなと感じてしまいますよね。
それでもコスパは最強な理由は「しっかりケアをすれば長く使える」から。
レザー製品全般そうですが、ケアをしっかり行えば長い間使うことができます。
筆者はこのグローブを購入するまで、手先が冷たい・チャックが折れる・すぐボロくなる・中が洗えないので臭くなるといった理由でほぼ毎年3〜4,000円のグローブを買い替えていました。
要するに「安物買いの銭失い」をしていたわけです。
それが今ではすでにヘストラのグローブを3年も使っていて、破れない・壊れない・暖かくて最強。
毎年買い替えていたグローブ代で簡単にヘストラのグローブを買える計算なので、はじめからヘストラを買っていれば…と思います。
初期費用が高いだけで、長い目で見たら決して高い買い物ではありません。
むしろ、質のいいものを長く使えてコスパ面でも最強というわけです。
まとめ
防寒性最強の3フィンガーフルレザーグローブですが、オープニングシーズンや春シーズンは流石に暑すぎます。
なので気温が+3〜5℃以上の温かい春シーズンなんかは、筆者の手汗の関係上、純正のインナーグローブを取り外してアウター&別売りインナーで使ってたりします。
このように工夫すれば、全シーズンを通してフルで活躍させることができます。
そこそこ高価ですが「質のいい物を長く使える」と考えれば、使い込んでいくほどレザーの特性上、味が出ていきますし、何より使っていて心地いいです。
買って後悔は絶対にしないギアだと思うので、ヘストラを検討中の方は、ぜひ相棒にしていただきたいなと思います。