2021-22シーズンに登場してから一部で人気を博した『アースホッパー』という定額制のシーズンパスがあります。
値上がりましたが2022-23シーズンも販売決定!
エリア共通パスは高額だったり、異常な抽選倍率で手に入れるのが大変だったりとデメリットも目立ちましたが、「誰でも買えるしコスパも良くてちょうどいい」のが、この『アースホッパー』です。
スキーやスノーボードは何かと出費がかさむレジャーですが、「リフト券って結構高いよね」と思っている方も多いんじゃないでしょうか?
本記事では、使い方次第でとてもお得になる定額制のシーズンパス『アースホッパー』について、その魅力と使い方をご紹介していきたいと思います。
定額制のシーズンパス『アースホッパー』とは?

『アースホッパー』とは、日本全国にある30の提携スキー場で使える定額制の共通シーズンパスです。
2021-22シーズンに初めて登場した新しい形態のシーズンパスで、基本的には1つのスキー場で2回までしか利用することができません。
よって、最大限活用するためには全国にある30の提携スキー場へ「ホッパー(飛び回る)」必要があります。
そのような制限がありつつも29,800円〜という低価格が話題を呼び、SNSでは利用者をよく見かけました。
「せっかくだから行ったことがないゲレンデに行ってみるか」というユーザーを動かすための動機を作ってくれるシーズンパスなんです。
2022-23年版 『アースホッパー』の魅力
①:日本全国30ヶ所の提携スキー場で利用できる
なんといっても、最低35,000円〜から日本全国にある30ヶ所の提携スキー場を利用することできるというコスパの良さ。
日本列島を横断しているので、さすがに全てのスキー場を巡るのは厳しいと思いますが、リフト1日券が5,000円とすれば、7日滑りに行けば元が取れてしまう計算です。
②:1つのスキー場で2回まで利用OK
『アースホッパー』のルールとして「1つのスキー場で2回まで」と決められています。コスト的にもさすがに使い放題とはいきません。
とはいえ、1泊2日で滑りに行く場合はちょうどいいですし、提携スキー場もある程度エリアごとに集中しているので2泊以上になっても柔軟に対応しやすいです。
③:レンタルオプションも付与できる
スキーやスノーボードのギアを持っていない方は、レンタルオプションを19,800円で付与することができます。
最大16回までしかレンタルすることができませんが、フル活用することで1回あたり1,237円でレンタルできる計算になります。
このレンタルオプションは『アースホッパー』を持っている本人だけでなく、同行する家族や友人のために借りることもできるので、「スノボ初心者の友人と一緒にいく」というシチュエーションでも活躍しますね。
④:冬だけでなくグリーシーズンも利用できるように
22-23シーズンからウインターシーズンだけでなく、グリーシーズンにも利用できるようになりました。
詳細は記事執筆時点では準備中のものが多いですが、「BIKE」・「WAVE」・「CAMP」とウインタースポーツ好きが好みそうなジャンルが用意されています。
『アースホッパー』があれば、1年中アウトドアを満喫できるというわけです。
⑤:発売枚数に制限がない
これはかなり大きな特徴で、『アースホッパー』には発売枚数に上限がありません。
例えば、長野県で全山滑れるエリア共通パスはとてもお得なんですが、たった150枚しか発売されてないので、100倍以上の抽選倍率だったりします。欲しくてもほぼ購入できないんですね。
その点、アースホッパーは確実に購入することができるので「お得」が約束されているんです。
超大人気になって1万枚とか売れるようだと制限されるかもしれませんけど…
2022-23年版『アースホッパー』の価格

2022-23年シーズンは2つのプラン+オプションという料金体系に変化しました。
earth hopper unlimited | earth hopper | Rental+ | |
価格 | 一般:49,999円、ジュニア:30,000円 | 一般:35,000円、ジュニア:21,000円 | 一般:19,800円、ジュニア:12,000円 |
回数制限 | 1つのスキー場で2回まで | 1つのスキー場で2回まで | 1つのスキー場で2回までレンタル可能 |
利用制限 | なし | 合計16回まで | 合計16回まで |
「earth hopper unlimited」と「earth hopper」の2つのプランから選べて、レンタルが必要な人は「Rental+」をオプションで付けるといった具合です。
「earth hopper unlimited」と「earth hopper」との違いは利用制限の有無で、安価な「earth hopper」はスキー場の利用が最大16回までと制限があるのに対し、「earth hopper unlimited」はありません。
自身の利用頻度によって選択することになりますが、unlimitedは北海道から東北・関東と提携スキー場を渡り歩く必要があるので、人を相当選ぶのかなという印象です。
「earth hopper」をしっかり上限の16回まで利用すればリフト1日券は2,187円相当で利用できる計算になるので、早割リフト券で購入するよりもかなりお得になりますよ。
日本全国30ヶ所の提携スキー場一覧
『アースホッパー』が提携している日本全国のスキー場は下記の通りです。
北海道
旭川市 | カムイスキーリンクス |
札幌市 | さっぽろばんけいスキー場 |
芽室町 | めむろ新嵐山スカイパーク |
赤井川村 | キロロスノーワールド |
ニセコ町 | ニセコアンヌプリ国際スキー場 |
ニセコ町 | ニセコ モイワ スキーリゾート |
青森
鰺ヶ沢町 | 青森スプリング・スキーリゾート |
岩手
八幡平市 | 安比高原スキー場 |
八幡平市 | 八幡平リゾート パノラマスキー場・下倉スキー場 |
北上市 | 夏油高原スキー場 |
山形
朝日町 | Asahi自然観スノーパーク |
鶴岡市 | 湯殿山スキー場 |
宮城
蔵王町 | みやぎ蔵王えぼしリゾート |
新潟
南魚沼市 | ムイカスノーリゾート |
新発田市 | ニノックススノーパーク |
上越市 | キューピットバレイ |
南魚沼市 | 舞子スノーリゾート |
湯沢町 | 湯沢中里スノーリゾート |
湯沢町 | 神立スノーリゾート |
妙高市 | ロッテアライリゾート |
妙高市 | 赤倉観光リゾートスキー場 |
群馬
片品村 | ホワイトワールド尾瀬岩鞍 |
川場村 | 川場スキー場 |
嬬恋村 | パルコール嬬恋リゾート |
長野
飯山市 | 斑尾高原スキー場 |
信濃町 | 黒姫高原スノーパーク |
木曽町 | 開田高原マイアスキー場 |
山梨
笛吹市 | カムイみさかスキー場 |
兵庫
香美町 | スカイバレイスキー場 |
豊岡市 | アップかんなべ |
愛媛
久万高原町 | 久万スキーランド |
北海道、新潟のスキー場が圧倒的に多いです。
また、群馬・長野・新潟と北関東周辺に利用可能なスキー場が集中しているので、この近辺に住んでいる人には魅力的ですね。
「神立スノーリゾート」・「ロッテアライリゾート」・「夏油高原スキー場」などの人気スキー場もラインナップされているのも特徴です。
このランナップの中で最低でも7日以上滑ればチケットの元が取れる計算になります。
『アースホッパー』を実際に購入・利用した人の口コミ
『アースホッパー』を実際に購入・利用した人の口コミをまとめてみました。
購入時の注意点
1:居住地域に大きく左右される
提携スキー場が全国に30ヶ所ありますが、その多くは関東・甲信越エリアに集中しています。
よって、現実的に考えると関東・甲信越エリアに住んでいる人じゃない限り、提携スキー場への移動がかなり大変です。
関西では利用できるスキー場がほとんどないので、関東・甲信越エリアに住んでいる人のためのシーズンパスという側面がかなり大きいかなと感じます。
2:最低でも7回は利用しないと損
最も安価な「earth hopper」は35,000円なので、リフト1日券を5,000円をすると最低でも7回行かないと元を取れない計算です。
1シーズンで7日以上確実に滑りにいくのであれば購入を検討してもいいと判断できます。
3:他のキャンペーン割を使った方がお得になることも
22-23年度も開催されるかわかりませんが、長野県や新潟のスキー場のリフト券が半額になる「ウェルカム信州アクティビティ割!」「にいがたスキーONI割」などのお得なキャンペーンが今年も開催されるかもしれません。
枚数限定とはいえ、これらは都度購入することができるので、使い勝手でいえば圧倒的にアースホッパーよりも上です。
上手く併用する形で利用できれば最高ですね
『アースホッパー』と早割リフト券の併用がおすすめ
『アースホッパー』に興味がある方というのは、「シーズン券を使って同じスキー場で滑るのは飽きるので色々なスキー場で滑りたい」とか「雪のコンディションを見て決めたい」といった方だと思います。
とはいえ、「自分の好きなスキー場が入っていないんだよなぁ」という方もいるでしょう。
アースホッパーは確かに魅力的なシーズンパスですが、万人が納得できるパスではないので、アースホッパー1枚に拘る必要はありません。
そこで、早割リフト券と併用しましょう!
自分の行きたい・好きなスキー場は早割リフト券でお得に購入し、行ったことがないスキー場・気になっているスキー場はアースホッパーを活用するという使い方がおすすめです。
まとめ
万人におすすめできるチケットでは正直ありませんが、関東・甲信越エリアに住んでいる方には購入してもいいチケットじゃないかなと思います。
『アースホッパー』はこんな方におすすめです↓
・ホームゲレンデが特になく、色々なスキー場で滑りたい人
・関東・甲信越エリアに在住
・遠距離のスノボトリップに出かけたい人
仮に「earth hopper」を35,000円で購入し、しっかりと全16回分利用すればリフト1日券が2,187円で購入できる計算なので、かなりお得です。
今後、利用できる提携スキー場が増える可能性も十分にあるので、期待して待つのもいいかもしれませんね。
コメント